Joさんの旅情報

ドバイ発展レポート

2007年4月30日


アラブ視聴国連邦の中でかつては真珠採りで栄えた小さな漁村ドバイは、その原油の莫大な恩恵と王族の強いリーダーシップで僅か35年で高層ビルが 林立し緑豊かで、世界の都市と直行便で結ぶ航空網を持つ100万人都市に変貌してしまいました。この4月の時期ですら、日中は38℃にもなかろうかという地でゴルフ場や競馬場の芝は青々とし、町中に花が咲き乱れ、世界の一流と言われるホテルがこれまでかと言わんばかりに豪華さを競い、アァーこれがオイルマネーの勢いと申すものか~を実感させられました。

5年前に訪れたドバイののんびりした姿は今はなく、連日の国際会議・学会、世界的な競馬やキャメルレースの開催などイベントもいっぱいで年間600万のツーリストが訪れる街に変貌しています。ドバイ経済の93%は貿易観光収入で石油依存はわずか7%でしかないそうです。最初に油が出たバーレーンの原油は既に枯渇し、ドバイの原油はあと10年、アブダビはあと130年とわかった上で油の恩恵のあるうちに経済開発に集中し、以降は油に頼らなくてもやっていけるインフラ設備を急いでいる産油国の姿を見て、油もない、指針もない、変な平等が正義かのような訳の分からない民主主義国では到底かなわないナァと変に納得してしまいました。資源の無い国だからこそ技術力と先見性でこの国の進むべき方向をはっきりしないといけないのに…。

ドバイを象徴するヨットの形をした七ツ星ホテルバージアルアラブの今一番キップの良いお客様は資源イッパイのロシアの金持ちだそうです。な~るほどネェ。ドバイで今時の世界の趨勢を垣間見ることができました。

Jo


一年中あちこちと飛び回るJoさんのさまざまな視点からのリポートをお楽しみ下さい。