Joさんの旅情報

モンゴル

2014年10月1日


成田空港からの直行便でモンゴルの首都ウランバートルまでは5時間、シンガポールよりも近いのに驚き!国土は日本の4倍の広さで人口はわずか280万人です。
開高健の釣り紀行で読んだ情景に引き込まれ一度行ってみたいと思っていたモンゴル、どこまでも透き通った秋空の下に広がる景色はまさに自然の宝庫であります。

ウランバートル空港からの運転手が「この半年の間にプーチン、習近平、安部首相がウランバートルにやってきました、この橋は日本の援助で造られました。」等々・・・援助の競い合いの様相です。
破綻寸前のモンゴル経済ではあっても、世界最大級埋蔵量の鉱物資源の魅力は大国には見逃せないようです。カナダの探査企業がゴビ砂漠南で発見したオョートルゴイ鉱山には銅3500万トン、金1100トン、近くのタバントルゴイの石炭埋蔵量は65億トン、掘り尽くすには100年かかると言われ、地球規模の資源開発競争のなかで俄然話題の中心になっています。国の人口わずか280万人なんですから・・・

乗馬中の草原の先を見たことのない長さの貨物列車が露天掘り石炭を中国に運んでいる現実を見るにつけ、あの何もなかった遊牧民の漁村ドバイがオイルの力で沸騰都市に変貌したように、半世紀後にウランバートルが鉱物資源で世界の沸騰都市になっているやもしれんなぁと考えてしまいました。
開高健なら「おぃおぃ、幻のさかなイトウがいなくなるような開発は他でやってくれ」って言うでしょうね。
人間にとって競うような開発、豊かさだけを最優先する経済って何なんでしょうかね。
今は自然しかないモンゴルで考えてしまいました。

Jo


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