Joさんの旅情報

グルメとワインのピエモンテ

2013年9月2日


ワインの名産地としてフランスにはボルドーとブルゴーニュがあるように、イタリアにはトスカーナとピエモンテがあげられます。その中で、今回は北イタリアのピエモンテにやって来ています。バローロ、バルバレスコの産地と言った方が分かりやすいですね。

アルプスを背にして、トリノの南東60kmルッカの街を中心に小高い丘の斜面一面にネッピオーロ種の葡萄が強い夏の光を受け、1ヶ月後の収穫を待っているかのように、じっと糖分を蓄えています。良い葡萄を育てるには、水はけのよい乾いた土地が適しており、葡萄の木は水を求めて下へ下へと根が伸びてゆき、ミネラルを含んだ地下水を吸い上げてゆきます。地上では、枝や果実の選定を徹底的に繰り返し、良質の葡萄だけを手摘みし、破砕して発酵させ樽で寝かせて瓶詰めにしワインになります。

今回は在イタリアの日本人ソムリエの案内で幾つもの生産者を訪れましたが、ピエモンテではそのほとんどが家族経営で畑の個性(テロアール)と作り手の独自性(アイデア)で素晴らしいワインを作り上げています。もちろん、食通憧れの地でもあるピエモンテは白トリュフや茸類を使った料理が有名で、名だたるレストランがあちこちに星のように散らばっています。わらのバスケットに載せられて出てきたリコッタ詰めのラビオリのあの薫りと味が忘れられません。おそるべし食のイタリア!!

Jo


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