Joさんの旅情報

観光立国美しきニッポン

2013年5月15日


日本人にとっての旅の形は、古くはお伊勢参りであり、参勤交代であったのかもしれません。近代になって、一様に所得が増え、航空機の普及で世界が一気に近くなりました。情報普及と語学習得で団体旅行が個人旅行に推移し、余暇と健康の余裕が若者からシルバーへと旅行客層が拡大していきました。このように、日本が戦後たどった経済成長と旅の関係と同じ道筋をアジアの国々が辿りつつあります。
特にLCC(格安航空会社)の普及がアジア諸国の旅行ブームに拍車をかけています。

他方、旅慣れた欧米人の旅に変化が見られます。日本ブームです。
四季の美しさ、食の味わい、清潔感、おもてなし、安全など旅の要素に溢れた島国なんです。地中海、カリブ海、アラスカをまわっていた大型クルーズ船が今、日本に押し寄せ始めました。島国だからこそクルーズ船メリットを生かせると考えているようです。

横浜港から乗船した1900人乗り大型クルーズ船は青森、釜山、金沢、境港、舞鶴、名古屋と二週間でまわります。夜中は海上を走り、日中は港に停泊して観光に案内してくれます。弘前桜祭り、雪の立山黒部アルペンルート、遷宮年の出雲大社、新緑の足立美術館、京都葵祭、トヨタ組立工場見学など外国人にはたまりません。プール、サウナ、劇場、カジノ、レストラン等乗客が退屈することのない仕掛けが整っています。

各寄港地での地元の力の入った歓迎ぶりを見るにつけ、日本への大型クルーズ船大襲来を予感させる黒船来航の感がしてなりません。

Jo


一年中あちこちと飛び回るJoさんのさまざまな視点からのリポートをお楽しみ下さい。