Joさんの旅情報

アジアの桃源郷 ブータン王国

2011年7月


喧噪のバンコクを飛びたったブータン航空機はヒマラヤ7000m級の山々を眼下に高度を下げ、緑に覆われた険しい山をかすめるように標高2300mにあるパロの滑走路に降り立ちました。タラップから見えるまわりの光景は、国王の大きな写真さえなければ、あれっ?ここスイス??と思ってしまうほどのどかな山岳風景でした。

ブータンにはこのパロ空港しかなく、外国航空会社の運航はなく、わずか3機のブータン航空定期便でしか来れないこの国はその意味でも秘境の地なのかもしれませんね。
国土は九州ぐらいで人口はわずか70万人、首都はティンプー。

顔つきは日本人とよく似ていて見分けがつきません。35年程前までは外国との交渉を一切禁じ鎖国状態でした。北側のチベットの影響が強かったブータンですが、チベットが中国に呑みこまれ、ダライラマが国を出てしまうと中国チベットとの国境を閉じてしまい、南のインド側の国境を解放しインド寄りにシフト変更をしました。地理的にはインド・バングラディシュの北に位置し、東にミャンマー、ヒマラヤ山脈をはさんで北に中国チベットがあります。未登峰の山々がいくつもあり、世界中のクライマーにとっても垂涎の地になっています。

驚いたことを話せばキリがありませんが、医療費は観光客も国民もタダ、小学校から英語で授業があり若者は母国語の様に英語を使います。算数の九九は15×15まで暗記して教育の成果を感じます。都会では大体インターネットが使え、携帯電話はみんなが持っています。信号は国内に一つもなく、マクドナルドもスタバもありません(あたりまえ!)、トウガラシは調味料ではなく野菜としてチーズを混ぜて毎食食べます、ムチャ辛~い。外ではいつも民族衣装を着てて、お墓がなく死んで49日経てば何かに生まれ変わる(輪廻転生)と信じている。

国民に慕われていた前国王の奥様は第一夫人から第四夫人までいて、7人姉妹の4人だそうです。ほんまかいなぁ。ビックリ仰天。
さすが「秘境ブータン王国」ですね。

Jo


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