Joさんの旅情報

「変貌するアジア」マカオ編

2010年11月


今から460年前、ヨーロッパ西端のポルトガルは大航海時代を迎えていました。造船と航海術に優れ、アフリカ最南端を越えてアジアを目指すことが可能になりました。その航海でアジアを目指した目的はキリスト教の布教とアジアの特産品、特に香辛料を持ち帰る事にありました。冷蔵庫のなかった時代に狩猟民族のヨーロッパ人には肉の保存に有効なアジアの香辛料が必要だったのです。

喜望峰の先には西インドのゴア、マラッカ、マカオ、平戸とポルトガルは足場を築いてヨーロッパ文化をアジアに伝えてゆきます。日本もポルトガルを通してヨーロッパやキリスト教を知ることになります。フランシスコザビエルの時代です。マカオは交易の起点になり国際都市として繁栄していきます。浦賀のペリー来航船もマカオからで、その時代のホットポイントであったことが想像できます。

世界の流れとして、大きくは、そのあとにオランダの時代があり、イギリスの時代へと進んでいきます。船も大きくなり、浅瀬のマカオは深海良港の香港に取って代わられる事となります。近年まで香港に圧倒されてきたマカオは、現代の集客スーパーマジック「カジノ」をてこにして、博打好きの中国人を取り込んで沸騰都市になりつつあります。
まさにここマカオで、これからの中国人の大解放時代到来を確信しました


Jo


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