Joさんの旅情報

真夏日の奉仕活動

2009年3月


フィリピン・ミンダナオ島のマニラから車で四時間北上したところにスービックベイという、一時はアジア最大の米海軍基地のあった街に到着します。

アジアの共産主義化を防ぐためのベースであり、ベトナム戦争時代には補給と休養の基地としてフィリピン経済に大いに寄与したそうです。
330年間もの永きにわたりスペイン統治下にあったフィリピンがタガログ語ではなく米語教育に切り替えて、ほとんどの国民が英語を使えるようになったのもそんなアメリカの強い影響であったと思われます。

しかし時代が変わりアメリカと距離を置くアキノ政権になると基地が二国間の懸案となります、そうしているうちにスービックの裏山のピナツボ山が大噴火を起こし米軍基地が壊滅的な被害を被ります。
結果として、これを契機に米軍はフィリピンから完全撤退し、今では昔の静かで平和なスービック湾に戻っています。
そんなスービックから奥地へ入った医療が整っていない村へ、大阪から歯医者さん達と奉仕活動に来ております。

今回のプロジェクトは水の出ない地区に井戸を掘ったり、車椅子を寄贈したりの奉仕活動でしたが、早朝から抜歯待ちの長蛇の列にはびっくりしました。
アメリカ・シカゴを発祥とするロータリー活動は、各々ができる範囲で社会に奉仕しなさいと・・・、とにかく嬉しそうに歯を抜かれる人たちの笑顔には痛さはないのでしょうか。


Jo



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