Joさんの旅情報

移り変わる隣国 

2007年5月15日


30数年前に訪れた冬のソウルは、暗くて寒くて辛くて汚くて、なにひとつ良い印象のない旅でした。

その頃の韓国は、ベトナム戦争後でしたが、最前線に、犠牲を覚悟で国益の為に多くの軍隊を送らなければならないほど、国の経済は逼迫していました。韓国民はずーと忍耐と勤勉と努力を積み重ね、その後に漢江の奇跡と言われる経済の急発展を遂げました。
 今では世界中にメイドインコリアの車が走り回り、サムソンの電化製品が席巻するに至りました。経済発展の恩恵で、ソウルの街には平和と自由が溢れ、おしゃれを楽しむ若者が街を闊歩しています。

 南北戦争やベトナム戦争を知らない世代の若者達です。
この若者達は朝鮮半島統一を望んでいるのだろうかとふと考えてしまいました・・。経済の強さがウォン高を招くのは必須で三年前の円交換レートより26%も高くなりました。ウォン高で競争力が落ちて輸出が停滞するのは昔日本が経験した例とよく似ていますが、強い自国通貨を体感出来る海外旅行ブームがやってきます。

 韓国線のフライトは、すでに韓流ブームのソウル詣で和式 おばさんは影を潜め、安い日本のゴルフや温泉を楽しむ韓式ツーリストで宮崎や秋田線などは満席です。
 輸出を本業とするトヨタやキャノンの会長が日本経済界の代表を務めるうちの円高誘導はないでしょう。しばらくの間、我々の海外旅行は円安で二割高は覚悟せねばなりません、ヨーロッパは三割五分高と心すべきですね。パリのホテル朝食が5000円なんですから。

しかし平和な時代平和な国に生まれたんだナァと感じるソウルの旅でした。


Jo


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