Joさんの旅情報

イギリスから見たジパング

2017年6月5日


明治維新の直後、総勢107名の岩倉使節団は英国に4カ月滞在し工業近代化の基礎を学びました。それから150年が経過し英国の誇る自動車ジャガーはインド資本タタに、ロールスロイスのエンジンはドイツ製に、ロンドンタクシーは中国製に、鉄道は日本の日立製になりました。英国でのモノ作りは後退し、外国資本に移りつつあります。
それじゃ6600万人国民をどのように支えているのか、それは「世界最大の金融センター」と「大金持ち呼び込み有利税制」というマジックです。
わかりやすく例えると、トヨタ、日産、パナソニックなどの物作りは外国資本に任せて、野村証券や日本生命を国の主要基幹産業にしますって理屈に近いですね。
物は世界中から取り寄せて買えばいいとの考え方は、大英帝国時代からのものです。美味しい紅茶はセイロンから、カシミアはインドカシミールから、香辛料はインドからと欲しい物のある国を植民地にして略奪してきました、なので料理法にも工夫がなく英国料理がおいしくないという所以です。
世界の富裕層にとって有利な税制と快適な暮らしで金持ちはロンドンを目指し、持参した大資金を金融街で運用し、ビッグマネーが振り込まれてくるシステムがシティには出来上がっています。英国を始祖とするロイズ保険引受けシンジケートの仕組みと同じスキームです。
将来に不安を抱える中国やロシア、中東イスラム国、独裁国家で金を貯め込んだ大富豪がロンドンに資産を持ってやってきます。
まさに世界は税制による大富豪移民歓迎競争をしているのです。島国育ちの日本人は源泉徴収制度により納税感覚をマヒさせられ、お上の言うがままの税金音痴国民になっているのです。
そんなことで世界の人々は有利税制国に移る大移動が起こっています、えらいこっちゃ。
世界ではなくなりつつある相続税を増税したり、異常な高率法人税で競争力を失わせたりしています、自己防衛のため海外移住した優良納税者を摘発したりするようではいけませんね。
ソフトバンクの孫さんがサウジアラビアと組んで11兆円投資ファンドの本社は日本じゃなく(あったりまえ)タックスヘブンイギリス領に置くそうじゃないですか。
孫さんが良くて僕ダメなの・・・、もともとそんなもんありゃしまへんがなぁ・・・。

Jo@ロンドン


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