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  • “違い”を探し、“違い”を味わい、“違い”を楽しむ

     “違い”にこだわるからこそ、人生は複雑で魅力的だ。
     海外に旅に出るということは、まさに、その活動を短期で凝縮できる
    ひと時だと言っても間違いはない。想像力を駆使して、≪違い≫を探す。
    空の色、風の音、人々の笑顔、街並み、食するもの、ひとつひとつの中に
    貪欲に違いを発見し、素直に感動する感性。
    あなたが持っている、その素晴らしい感性を引き出し、豊かな旅のお手伝いをしたい。
    それが私の願いです。
     “感性を刺激しに旅に出かけませんか?”
    そんな招待状のようなレポートをこれから皆様にお届けしたいと思います。
                                ペコン倫子

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  vol.6 「2016年6月」

 ボルドー小旅行ワイン文明博物館

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ボルドーを訪れるのは3度目ですが、来るたびにこの街の発展に目を見張ります。6月1日に完成したばかりのワイン文明博物館は、この街の歴史、経済、文化に直結しているガロンヌ川添いにあり、大きくアピールする建物です。カラフの中でゆれるワインを想像させる現代的な外観は、新しいランドマークとなっています。
日本語オーデイオガイドでワインの歴史を学び、大スクリーンで世界各地のワイン畑の映像を見るなど、ワイン愛好家でなくても楽しめる展示コーナーが豊富。
20ユーロの入場料には、8階展望コーナーでのグラスワイン1杯のサービスも含まれています。
ここでは、ボルドーだけでなく数種のワインから好きなものを選べます。
日曜日にレストランを見つけるのは難しいと思ったら、ここの7階レストランでパノラマに広がる、ボルドー市街を眺めながら夕食を取るのも悪くないでしょう。限りなく1級に近い格付け第2級シャトー
ボルドーに来ると訪問したいシャトーは、日常を忘れる空間へ私を誘ってくれます。
シャトー・コス・デストゥルネルは、ポイヤックとの村境の北のコス地域に位置する。
東洋風の石造りの外観、中に入ると象の石像が至るところにあり、植民地時代の大邸宅に招かれたような気分になります。が、何と言っても、圧巻の美しさは、貯蔵庫。ガラスの廊下の上から、まるで空中散歩のように眼下に敷き詰められた樽を見下しがら横切っています。

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そして、その突き当りには、シャトーに保存されているすべてのワインが寝かされているカーブが待っている。
視界に入るすべてが、ため息が出るほど美しいです。
もちろん、最後に2種の赤をゆっくりと味わい。
現在のオーナーが最近、製造を始めたシャンパンも味わうことができました。  

衛兵の間

写真;ガラスの廊下の突き当り。創業者のエストゥルネル氏は、このシャトーのワイン発展に全精力をかけ、生涯独身で子孫もいなく、図らずしもメドックの格付けが始まった1855年のパリ万博の2年前に亡くなってしまう。
後2年、彼の人生が長かったら、きっと格付け1級を獲得していたはずだと惜しまれています。
伝統と革新が共存するシャトーマルゴー
 他の追随を許さないエレガントな味わい。ワインの女王と言われるシャトーマルゴーは、前述のパリ万博で20点満点中20点で第1級を獲得しました。
このシャトーの特徴は、伝統と革新です。
今でも専属の樽職人が、敷地内のこのアトリエで中央フランスから運ばれたオークを使って、丁寧に樽を作っています。
また、昔と同じく樽を守るために栗の木を使って底上げしています。

市内を回るナベット・バス

一方、隣りの一角で新しいワイン造りを追及する開発するチームが、小さなイノックス樽で醸造するテスト製法にトライしていました。 下記の写真は、昨年、完成したという新しいティスティングルーム。
削られた美の空間というか、禅室を彷彿させてくれます。
確かに、シャトーマルゴーの色、香り、味わいだけに全神経を集中させて、試飲するには、ふさわしい舞台だと言えます。

リベルテ広場

そして、そこから、今後の研究のために全てのミレジウムを保存しているという別室へと続きます。
ここは、まるで未来のシャトーマルゴーに繋がる廊下のようでありSF映画のワンシーンのような時間を超越する光りを放っていました。  

衛兵の間

写真;シャトーが保存する全てのミレジウムがここに。

 

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